健在!みんなのアイドル”オサムちゃん”!

 ♬あなたーのためにー守り続けた、女ーのみさおー♬ (ダミ声で)

 角川博の「なみだの操」のモノマネの途中で突然ステージに現れたのは、昭和の大ヒット曲「なみだの操」を持つ宮路オサムご本人。「博、俺そんな歌い方してるかー?」の一言で突然ステージに現れた宮路は、濃いめのピンク色のスーツにボルサニーノ風のハットを被ったオシャレで粋な出で立ち。2度の大病を乗り越え(1994年8月に、急性神経性胃潰瘍穿孔腹膜炎で約3カ月入院し、胃の3分の2を手術で摘出。さらに2006年4月には急性重症膵臓炎で膵臓の半分を切除している)、現在もステージに立ち続けている。

 宮路オサムがステージに現れ、角川博とのやり取りの中でも「オサムちゃーん!」という声援が客席から飛んでくる。同じステージに2年前にも呼ばれ、今回が2度目の出演になることから、前回のステージでここ垂水のファンの心を掴んだことが伺える。

 声を搾り出しながら歌う姿は、全盛期のパワーを感じることはないかも知れないが、大病を乗り越えステージに立ち続ける宮路には、お客さんの心を掴む話術が身につているようだ。

 例えば・・・代表曲「なみだの操」の話では。最初に1枚を買った人がいて、次に2枚目を買った人がいる、そして3枚目を買った人がいて、その積み重ねが400万枚に繋がったと、自身の自慢話を当時のエピソードを交え面白おかしく語り客席を笑わせる。

 阪神・淡路大震災後に一人暮らしをしていた友人を訪ねた時の話で、客席しんみりさせ涙を誘う。普段はあまり降りないという客席に降りて、一人一人と握手をしながら客席を回る姿にお客さんは大喜び。500人ほどしか入らない小さな会場ではあるが、会場が一つになった瞬間を見ることができた。

 コンサートが終わり、スタッフとの打ち上げでも、テーブルを回り、一人一人と会話をする姿が嬉しそうだ。場を移したカラオケスナックでも、カラオケを歌う年配のお客さんに声援を送り、時には一緒に歌う。サービス精神を忘れない、アイドル”オサムちゃん”の姿がそこにはあった。

 時計を見ると、もう深夜の23時を回っていた。「よし、もう一軒行こうか!」。大病を乗り越え、今でもお客さんの前に立ち歌い続ける元気なオサムちゃんの夜はまだまだ続く・・・。


文&写真:yasushi

Artist・Branding・ team

世の中の至るところで、精一杯の努力にもかかわらず芽が出ない。あるいはメジャーになるきっかけがつかめないなど、いまひとつ認知されずに悩むアーティストやタレント、商品あるいは地方再生(観光資源の開発など)のブランド化への道筋をつけ、次世代のスターやヒット商品を作っていくというのが「アーティスト・ブランディング・チーム」を設立する趣旨である。 当チームの活動状況などをここで発表して行きます

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