二百十日
◇二百十日(にひゃくとおか=1日)
中国から伝わった二十四節気を補うため、生活の中から生まれた日本独自の雑節という 暦日がある。二百十日はその一つで、立春(今年は二月四日)から数えて210日目。昔は 台風の襲来と稲の開花期が重なり、稲の収穫に大きな被害をもたらすとして、二百二十日と ともに農家の厄日とされた。
台風などの暴風のことを、野の草を分けて吹きすさぶことから野分(のわけ)とも呼ぶ。 統計的にこの時期の台風襲来が多いわけではないが、収穫を間近に控えて農作物が野分の 被害に遭わないようにと、富山市八尾地区の「おわら風の盆」をはじめ、各地で風鎮めの祭 りが今でも行われる。
◇白露やうしろむきなる月見草(川端茅舎)
文:Richard Gaga
写真:yasushi.o
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